9月 1 2010
2010年8月13日の日経MJで見た記事ですが、鎌倉シャツの名前でおなじみのメーカーズシャツ鎌倉さんが、初の自社系列シャツ縫製工場を国内に設立するそうです。これってほんとに素晴らしいニュースですよね。
メーカーズシャツ鎌倉さんでは主力の綿シャツについては、協力会社への委託などですでに国内100%縫製を実現しているそうで、その様子を以前テレビ東京の「カンブリア宮殿」で見たことがありますが、日本の技術力の高さが伺い知れました。着心地や機能性も素晴らしいものがあるようです。
日本の衣料(家電などもですが)製造拠点はご存知のように中国やベトナム、バングラデシュなどアジア中心。それは販売価格を引き下げるために生産を低賃金の海外で行うというメーカーのコスト戦略によるもので、そのおかげで国内の多くの工場が閉鎖され、働いていた職人さんや技術者の減少とともに技術そのものが失われていきました。また逆にアジアの生産者がもともと日本が培った技術を簡単に手に入れることになってしまいました。アジアの発展のためにはそうした技術提供はとても良いことだとは思いますが、肝心の日本国内での技術力低下、産業の空洞化を招く原因にもなってしまったのは残念なことです。
そんな中、流れにあらがうような鎌倉シャツさんのニュースは、低迷する日本経済にちょっとした風穴を開けるような痛快さがありますね。他の企業さんももう一度国内生産に切り替えて、かつてのメイドインJAPANの復興を起こしてほしいと思います。日本オリジナルの技術や文化が失われようとしている今こそ、企業努力すべきかも知れませんね。
当社は製造業ではないですが、広告やホームページづくりを通じて、メイドインJAPANの良さやモノづくり魂を広く伝えていけるようなお手伝いをしたいと考えています。